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二本松写真ニュース
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No.789
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(1200×1700)
 二本松市岳温泉の岳クラブは 10月18日(日)安達太良連峰僧悟台を経由して山頂に至るトレッキングを実施した。僧悟台コースは安達太良連峰の稜線から 東側に流れ下った広大な溶岩台地「僧悟台」を辿る長大なルート、最近利用者は少ないが、奥岳登山口が一般化するまでは 同一ではないがこのルートが主流だった。
 当日は午前8時岳温泉観光協会集合、紅葉シーズン最中とあって、塩沢登山口駐車場も満車状態。8時45分準備体操を終えて登山口出発。このコース、最初が溶岩台地端の急崖を登るので大変苦労する。最初のうちは日当たりの良い、綺麗な湯川渓谷の紅葉に歓声を上げていたが、次第に崖登りとなって途中2回ほど息抜き休憩をした。それでも1時間半弱で台地平坦部の端、「見晴らし岩」まで登り切った。ここからは溶岩台地上の平坦部を歩く。ハクサンシャクナゲの花芽は意外と多く来年に期待が掛けられる。ドウダンツツジの実なども見られる。「僧悟台分岐」を過ぎて「溶岩堤防」に登ると、そこでは 裏白のアヅマシャクナゲと 裏も緑色のハクサンシャクナゲの葉の違いを確認しながら「上一本松」、やがて「水飲み場」。その上が 雪渓が7月頃まで残る「大雪渓」、そこでは モウセンゴケがちっちゃな実を付けていた。そして正午には「笹平」に全員無事到着した。3時間半強の長丁場だった。ここで昼食、30分の大休止。ここからは 6月の岳クラブトレッキング「野地温泉からの安達太良連峰縦走」で歩いているので、会員にはお馴染みのコース。午後2時前には安達太良山頂到着。午後2時半には仙女平分岐で とても珍しい「黄色のナナカマドの実」を見て、午後3時前には 紅葉見物の観光客で大賑わいの ロープウェイ山頂駅に到着した。21名が参加した。今年の岳クラブのトレッキングはこれで一段落となる。
 注・「僧悟台」という漢字表記は宛字、仏教関係の地名ではない。江戸時代の資料では「惣郷(そうごう)」、「惣口(そうこう)」等と表記されていた。ここは二本松領と福島領との境界地帯、「入会地」となっている資料もあり、「相互」に利用される土地だった。国土地理院の地図に「僧悟台」の地名が始めて表記されたのは昭和の初め。「そうごう」という発音に「佳字」を当てようとしたのだろうが、思慮不足で的外れであった。 
10時8分、見晴らし岩到着、最初の溶岩台地端の 急崖を登り切って一息、ここからは傾斜も穏やかになる。
 13時47分、安達太良山頂に到着、今年の岳クラブのトレッキングも無事に終えることが出来た、
実は 登山口まではあと少し残っているけど。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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