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二本松写真ニュース
2014年
(平成26年)
No.619
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 二本松市松岡の清酒「千功成」醸造元、檜物屋酒造店で、今シーズンの酒造りの最後の作業、「焼酎取り」が行われている。
 日本酒は「寒づくり」、新米が取れる秋から始まり冬が最盛期、春まで作業が続き、酒粕から「粕取り焼酎」を作って一シーズンの作業が終わる。酒蔵の巨大な釜には 酒粕の入った蒸籠が据えられ、蒸気で蒸される。蒸気は上部から冷却器に導かれ冷やされて焼酎となる。
 最初の作業は 蒸籠に入れる「切り粕」作り、清酒を絞ったあとの板粕を細かく砕き、籾殻を混ぜ込む。籾殻は中空で、蒸されても潰れる事なく、蒸気が通る空隙を維持できる優秀な材料だ。
蒸籠は6段に重ねられ 蒸気を漏らさないよう隙間を塞いで、蒸気が通され、焼酎が取られる。1回の蒸留作業で 300キロの酒粕から20リットル程度の焼酎が得られる。
この作業が1日 4〜5回繰り返される。
今シーズンの酒造りでは 3トンの酒粕が出た。全部で120リットル程度の焼酎が得られる。
「切り粕」つくり、「板粕」を細かく砕いて、籾殻を混ぜる。 「切り粕」を入れた「蒸籠」を 釜の上に 積み上げる。
 蒸籠から出た蒸気は 右側の冷却器に導かれ、冷やされる。
冷却器下部の 蛇口から 焼酎が出ている。
 千功成の製品、「黒塚」。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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