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二本松写真ニュース
2013年
No.560
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 11月2日(土)、福島県二本松市霞が城公園で、二本松城第20次発掘調査現地説明会が開催された。今回の対象箇所は山頂本丸に次ぐ平場「乙森(おともり)」、山頂から東側に張り出した郭で、本丸に次ぐ施設や利用状況の痕跡が期待された。今回の発掘では 尾根を削った平場形成の過程が認められた。また本丸へ出入りしたであろう「本坂」頂上「虎口」両側の石積みや、本丸南面大石垣西側にも 新たな石積みが見い出された。戦国時代から江戸時代まで お城であり続けた霞が城公園、これからも新たな発見が続きそうだ。また乙森の一角に放置されていた穴が穿たれた大石、鈴木啓先生から 肥前名護屋城跡にも同様の石があり「旗竿石」「旗立石」と呼ばれている、伊達の軍勢に包囲されたときに利用されたものではないかとの指摘があった。
 手前 うね状の痕跡が残るのが「火砕流」の地山、解説者が立っている所が 当時の地表面、
でこぼこの地山が埋められて平地が作られているという。
本丸下南面「本坂」の「虎口」かと 推察される石積。 本丸直下大石垣の西側で見い出された石積み。
「旗立石」か、土台石とも思えない、深めに 穿孔されている。
 調査対象「乙森郭」全景、その上は市街地、
その奥に阿武隈山地、2010年2月4日の撮影。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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