31
5
二本松写真ニュース
2013年
(平成25年)
No.508
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 31日(金)福島県二本松市の南トロミで、発掘調査現地説明会が開催された。阿武隈川の河川改修事業での築堤工事に備えての調査。調査域は舟形橋南側からほぼ南に向かって500b程の範囲。平成23年度から今年12月まで実施される予定。縄文時代早期から鎌倉時代にかけての遺跡が確認された。今年度の3次調査の結果、遺跡の南端に近い場所から古墳時代後期の土師器が数多く出土した。(現地説明会資料から)。
 当日は 前日の雨模様と打って変わって朝から雲一つ無い快晴で夏の暑さ。午後一時からの説明会では 参加者を、まず遺物を見るグループ、まず現地を見るグループに分け、それぞれ解説者がついて 説明を行った。
 出土遺物は 縄文時代早期から 鎌倉時代にまで及ぶ。
ここでは、弥生時代の「石包丁」から、古墳時代の「土師器」、平安時代の「墨書土器」、鎌倉時代の「かわらけ」等が展示
されていた。右は ほぼ完品の平安時代の「須恵器長頸瓶」。
 古墳時代の 土師器や 竈に使用したと思われる石が出土状態で遺された、調査エリア南端に近い 調査地域での説明、
この場所は 阿武隈川の河岸近くで、山も迫った狭隘な土地。大洪水の際の 砂の堆積が顕著で、居住したと言うより、大
洪水の際の 川を鎮めるための祭祀や、「使い終わった」ものへのまじないが 行われた場所かも知れないという。
wtadashi@nifty.com
【 email 】
第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
【関連ブログ】