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二本松写真ニュース
2013年
(平成25年)
No.480
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 3月2日(土)安達太良山で登山者の滑落事故があった。遭難者はくろがね小屋に収容され、救助を安達太良山岳遭難対策委員会に要請してきた。当日は出動要請が取り消されたり又出たり 安否についての怪情報が出たり かなり混乱させられた。以下は救助隊本部(あだたら山の会)の記録から。『翌3日、午前6時過ぎ奥岳到着、道に積雪はなくスムーズに到着。会員の到着を待って、ランデブーを開けて貰って、出動準備。午前7時7分くろがね小屋と電話、地吹雪・風速15b以上でヘリでの救出は断念。会長が来たので、Kさんへの出動依頼をお願い。7時13分から救助隊打合せ、メンバーは山の会4名、消防本部5名、警察5名。救助隊長は山の会副会長。小屋の手前で隊を二手に分けて一班は小屋へ もう一班は道普請に掛かること、本日はスケッドストレッチャーでなく、横滑りに強い消防本部持参の「スノーボート」を使用すること等が指示された。事務局が本部に残ったので山の会は3名、総勢13名。
 7時18分行動開始、8時17分「八の字」手前、ここまで1時間。8時半にKさんが来てくれたので、消防本部から来ていた後続部隊4名を引率して貰うこととした。9時2分勢至平分岐、地吹雪と強風、視界不良。10時5分くろがね小屋到着。救助隊長から本部へ衛星電話、「13名全員無事に到着、これから昼食を摂る、遭難者は顔色も良く食欲もある、消防本部S救急救命士の判断では搬送に耐える」、後発隊も少し遅れただけで到着。小屋には救助隊18名が揃った。
 10時58分小屋発、11時50分水場の少し先到着との連絡。一時間弱掛かっている。夏だったら10分程度の所、時間掛かりすぎよほど苦労しているに違いない。12時21分地震計通過。よかった難所を抜けた、ということで本部では歓声が上がる。あとで聞いたら道普請がやはり大変だったという事であった。(水場は湯樋道を使ってパス)。12時56分八の字、13時28分烏川橋、13時56分本部前到着、直ちに救急車へ搬入、枡記念病院へと搬送された。当日は日曜日、奥岳は大賑わいだった。
 翌4日午後2時半過ぎに市生活環境課から電話、遭難者のケガはたいしたことはなく、今日退院し仲間と東京に戻った。向こうの病院で再度診察を受けるそうだ。「山の会の皆さんには 本当にお世話になった よろしくお伝え下さい」とのことだった、そうです』。
7時18分、スキー客が全く居ない 奥岳スキー場をスノーボートを引いて出発する救助隊。
13時53分、遭難者を収容して 客で溢れる奥岳スキー場に到着した救助隊。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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