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二本松写真ニュース
2012年
日号
(平成24年)
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 8月4日(土)福島県二本松市霞が城公園で、二本松城址第18次発掘調査現地説明会が開催された。今回は城跡西南隅、二本松御城郭全図などでは「谷口御門」等と現されている、本町谷の下部で、「本町谷御門」の遺構の検出が期待された。
 発掘の結果、この場所は明治期以降、製糸工場や公園設備、菊人形会場として利用され攪乱が激しく 江戸期の遺構は検出できなかった。この場所の現地表面は道路として利用するため、製糸場の炭殻や煉瓦クズ、石材などで埋め立てられており、江戸期の地表面はより低く「本町谷」に相応しい地形だったことが確かめられた。地表に現れてはいたものの 今回初めて根元まで掘り出された石垣は「御門」の遺構とも考えられ、本町谷の延長線上に来る。また、石垣の根太材も確認された。これで当時の地表面の推察も行えた。
 前年度に三の丸高石垣の西側面が掘り出された。江戸初期の石垣の格好な資料として 有効活用するため、遺構の露出展示が企画されている。8月末には工事が完成する予定。
18次発掘調査現地説明会、お客さんが 次のトレンチに移動中。
昨年掘り出された 三の丸高石垣西面、露出展示の工事中。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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