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二本松写真ニュース
2011年
日号
(平成23年)
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 8月13日(土)二本松市の国指定史跡「二本松城跡」で、第16・17次発掘調査現地説明会が開催された。第17次分は、本町谷。歴史資料館に展示されている「二本松御城郭全図」では、竹田御門の上・下御堀と同じ水色に彩色されていて、堀の痕跡の出土が期待された。発掘の結果、炭殻層の落ち込みが確認され、絵図と矛盾しないことが認められた。三の丸高石垣の基部も 今回初めて発掘され、石垣の基部と その前列に「土留め」石垣があることが 確認された。
 第16次分は 戒石銘北側、侍屋敷跡の出土が期待されたが、石切場と整地跡が認められ、日用品も数多く出土し、屋敷として利用されていたことが判明した。
 当日の最高気温は 午後2時で33.8℃、参加者は日陰を探しながら発掘現場を巡って解説を聞いた。
受付は 第17次分の 「本町谷」に設けられた。
 本町谷入口と、竹田門外の上下御堀は 同じ色で彩色されている。とするとやはり「水堀」だったのだろうか。左が本町谷、右が上・下御堀。
(二本松御城郭全図、歴史資料館パンフレットから)
 9トレンチの下に設けられた7トレンチ、炭殻の落ち込みが無く、「水堀」の「堤」とも考えられる。下部には湧き水が溜まり、「堀」に適した地形であることを物語る。
 水堀跡と考えられる9トレンチ、解説者が立っている場所が底部と考えられるという。炭殻が落ち込み「本町谷」の名の通りの「谷」地形が確認できた。
 日用品は主に4トレンチから出土、戊辰戦争の焼け跡整理時に集積されたものの可能性が大。
16次分 3トレンチ、整地して 平場を作った跡が認められた。何らかの建物跡らしいと言う。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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