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二本松写真ニュース
2011年
日号
(平成23年)
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 昨年12月30日(木)安達太良山に単独登山した郡山市のAさんが、夜になっても下山しなかった。安達太良山岳遭難対策委員会は大晦日と元日の両日、捜索活動を行ったが発見に至らなかった。発見できなかったのには理由がある、この時期 安達太良山の雪は 降っただけで固まっていない「軟雪」、すぐ潜ってしまい、沢などの深みに嵌ると「もがいても」出られない。逆立ち状態になったりしたらお仕舞いだ。年末年始は大雪だった、更に雪が積った。これで発見はいよいよ難しくなった。
 助かる手はあった、一人で行かないことだ。もう一人いれば助けられないにしろ「通報」は出来る。Aさんの前には八甲田のスキー場で下山しない親子連れがあったが、翌日下山できた。17日には同じ安達太良連峰箕輪山で山スキー登山者2名が下山できず2晩雪中で過ごしたが下山できた。ツェルトを持っていた、食料もあった、だけど理由はそれじゃない。これも「一人じゃなかった」ためだ。事故でも二人いれば対応できる場面が多い。とにかく「一人で冬山に行かないこと」これを守ることだ。
 捜索隊の出発、吹雪状態で悪天候の出動。Aさんは登山届けを提出して居らず、捜索範囲の限定が出来ず、二手に分かれての捜索となった。冬期で軟雪状態という条件もあり、捜索には小人数では対応できない。あだたら山の会だけでも16人が出動した。
左は10時35分捜索隊出発、中は捜索隊の帰還15時21分、右は捜索結果を踏まえての今後の方針打合せ。
 2日目 元日の捜索、好天に恵まれ、県警ヘリ・消防防災ヘリも出動したが、発見には至らなかった。
左はゴンドラ山頂駅を出発する捜索隊8時54分、中は帰還した捜索隊13時25分、右は今後の打合せ。
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第一次公開2008−03−11
二本松藩だより
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