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二本松写真ニュース
http://pnews.bine.jp
(1200×1700)
 5月は例年あだたら天文台協力会にとって 土星のシーズン。周囲の雪も消え地表面温度もそれなりに一定して、低層大気の乱れも収まる。よく晴れて風の無い夜には、安達太良小学校天体観測室の20aクーデ式赤道儀の能力が一杯に発揮できる時だ。夜空では日没時には「しし座」が南中し、この時期しし座に居る土星も高度は高い。あだたら天文台協力会では、この時期を逃さずビデオやスチール写真で、鮮明な土星の姿を捉えようと挑戦を続けている。5月3日には気流も安定し鮮明な姿を捉えることができた。
 本体にある縞模様、カッシーニの空隙と呼ばれる環にある隙間や、ちりめん環と呼ばれる一番内側の環、環に落ちる本体の影等が確認できる。写真には写っていないが、タイタンをはじめとして複数の衛星も確認できた。
 来年には、環を真横から見る形になって、環が見にくくなる、土星らしい土星を見るなら今のうちだ。
ペルセウス座
 口径20センチ、焦点距離1800ミリの五藤光学製クーデ望遠鏡に、7ミリアイピースを使用、倍率は260倍弱。
ToUCanProにて撮影しRegStax、ステライメージで処理した。あだたら天文台で7ミリアイピースを使える日は 年間を通じてそれほど多くはない。画像処理はあだたら天文台協力会の斎藤さん。
ぎょしゃ座
             【土星いろいろ】


●土星の直径は 地球の 10倍弱(最大の惑星 木星は12倍、   太陽は100倍)。


●太陽からの距離は、太陽から木星までの距離の倍もあり、
 大変遠い。

   そんな遠い 土星の衛星、タイタンに 2005年1月、
  人工衛星が着陸し、写真を 撮影し、収集したデータを 
  地球まで送り届けた。


●おなじみの環は、大変薄い。来年には 土星の輪を 真横から  見る形になり、9月上旬には環が「消失」してしまう。(環は
 ほぼ15年に一度消失する)



 
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第一次公開2008−03−11